【一級建築士】設計製図の試験『課題文の読み取り』|エスキスの方法1

2020年7月15日一級建築士

【一級建築士】設計製図の試験『課題文の読み取り』|エスキスの方法1

この記事のオススメ読者

①一級建築士「設計製図の試験」の『課題文の読み取り』方法について知りたい方。

②「設計製図の試験」の独学合格を目指されている方。

③「設計製図の試験」のエスキス方法に悩まれている方。

こんにちは、建築チャンネルです。

この記事では、一級建築士の「設計製図の試験」の『課題文の読み取り』について解説したいと思います。

『課題文の読み取り』において最も大切なことは「読み落としを予防すること!」です。

この記事では、その予防策や読み取りの方法をご紹介したいと思います。

令和元年10月13日実施の課題をもとに解説しておりますので、必要な方は下のリンクよりダウンロードをお願いします。

→令和元年10月13日実施「設計製図の課題」ダウンロードページ

それでは早速、本題にうつりたいと思います。

「設計製図の試験」の『課題文の読み取り』

はじめに、『課題文の読み取り』の位置づけを説明します。

『課題文の読み取り』は、エスキスの手順の一部です。

下記に、その手順の一例を示します。

【エスキスの手順の一例】
1.課題文の読み取り
2.敷地条件の整理
3.設計条件の整理
4.キーワードの整理
5.断面検討
6.建築可能範囲の検討
7.平面検討
8.プランニングの検討

このように、エスキスの手順の最初に行うことが『課題文の読み取り』です。

課題文の構成

【一級建築士】設計製図の試験「課題文の構成」|エスキスの方法1

次に、課題文の構成について説明します。

課題文は、上図のように3部構成になっています。

【課題文の構成】
図の①部分:Ⅰ.設計条件
図の②部分:Ⅱ.要求図書
図の③部分:敷地図、防火設備等の凡例、その他の図等

「Ⅰ.設計条件」部分には、建蔽率や容積率、床面積の合計範囲や要求室など、設計するための条件が詳細に書かれています。

「Ⅱ.要求図書」部分には、要求図面や面積表、計画の要点等について必要事項が詳細に示されています。

「敷地図、防火設備等の凡例、その他の図等」部分には、敷地の条件、凡例、その他の図等が年度によっては描かれています。

読み落としの予防策

次に、読み落としの予防策について説明します。

冒頭でも記載したように、『課題文の読み取り』において最も大切なことは「読み落としを予防すること!」です。

では、どのように読み落としを予防したらよいのでしょうか?

結論からいうと、「課題文の重要度を塗り分ける」ことが大切です。

【一級建築士】設計製図の試験「重要度の塗り分け方」|エスキスの方法1

具体的には、上図のように3種類に課題文を塗り分けます。

【課題文の塗り分け方法】
オレンジ色:最重要な設計条件
ピンク色 :重要な設計条件
黄色   :作図表現に関る条件

これらの塗り分けの目的は、読み落としの予防の他にもう1つあります。

それは、チェックリストの作成です。

重要度を塗り分けることで、エスキス段階、作図段階でのチェックをしやすくする意図があります。

つまり、チェックリストを作成するつもりで、「課題文の重要度の塗り分け」を行うことが大切です。

次に、各色ごとに塗り分ける項目を説明します。

▼オレンジ色

オレンジ色は、「最重要な設計条件」です。

具体的には、階や配置の指定、アプローチや動線の指定、眺望指定などを塗り分けます。

つまり、最重要な設計条件とは、読み落とした場合に一発失格になりうる項目のことです。

オレンジ色は、エスキス段階で常にチェックが必要です。

▼ピンク色

ピンク色は、「重要な設計条件」です。

具体的には、要求室の面積や特記事項、エスキスに関る項目などを塗り分けます。

つまり、重要な設計条件とは、エスキスを行う上で読み落としてはいけない項目です。

ピンク色は、エスキス段階でチェックが必要です。

▼黄色

黄色は、「作図表現に関る条件」です。

具体的には、什器、破線や点線の表記などを塗り分けます。

つまり、作図表現に関る条件とは、作図表現しなければいけない項目です。

黄色は、作図段階でチェックが必要です。

『課題文の読み取り』に必要な道具

次に、『課題文の読み取り』に必要な道具について説明します。

必要な道具は、全部で4つです。

ノック式蛍光ペン

重要度の塗り分けに使用します。

蓋をとる時間すらもったいないため、ノック式をおすすめしています。

赤ペン

課題文を読む際に使用します。

赤ペンであれば、フリクションでなくても問題ないです。

関数電卓

要求室の面積計算の際に使用します。

関数電卓は数式が表示されるため、おすすめしています。

卓上ストップウォッチ

時間を計測するために使用します。

腕時計や教室時計を見る時間も惜しいですので、卓上ストップウォッチをおすすめしています。

『課題文の読み取り』方法

ここからは、具体的な『課題文の読み取り』方法について説明します。

読み取りは全3回行います。

読み取り時間の目安は30分です。

読み取り1回目

【一級建築士】設計製図の試験「読み取り1回目」|エスキスの方法1

読み取り1回目は、課題文の全体像をつかむことが目的です。

上図のように、重要部分に赤線を引きます。

読み取り2回目

【一級建築士】設計製図の試験「読み取り2回目」|エスキスの方法1

読み取り2回目は、重要度の塗り分けを行います。

オレンジ色、ピンク色、黄色の3色を使用します。

読み取り3回目

読み取り3回目は、塗り分けしていない部分を再度読みます。

重大な読み落としがないかを確認することが目的です。

まとめ

ここまで、一級建築士「設計製図の試験」の『課題文の読み取り』を解説してきました。

この記事の振り返りとして、重要な部分をまとめたいと思います。

この記事のまとめ

①『課題文の読み取り』において最も大切なことは「読み落としを予防すること!」

②エスキスの手順の最初に行うことが『課題文の読み取り』。

③読み落とし予防として、「課題文の重要度を塗り分ける」ことが大切。

④「課題文の重要度を塗り分け」の目的は下記の2つ。
・読み落とし予防
・チェックリストの作成

⑤チェックリストを作成するつもりで、「課題文の重要度の塗り分け」を行うことが大切。

⑥課題文の塗り分け方法は下記。
・オレンジ色:最重要な設計条件
・ピンク色 :重要な設計条件
・黄色   :作図表現に関る条件

⑦最重要な設計条件とは、読み落とした場合に一発失格になりうる項目。

⑧重要な設計条件とは、エスキスを行う上で読み落としてはいけない項目。

⑨作図表現に関る条件とは、作図表現しなければいけない項目。

⑩『課題文の読み取り』は全3回行う。

⑪読み取り時間の目安は30分。

⑫読み取り1回目は、課題文の全体像をつかむことが目的。

⑬読み取り1回目は、重要部分に赤線を引く。

⑭読み取り2回目は、重要度の塗り分けを行う。

⑮読み取り3回目は、塗り分けしていない部分を再度読む。

⑯読み取り3回目は、重大な読み落としがないかを確認することが目的。

この記事が、これから資格取得を目指す方にとって、少しでもお役に立てば幸いです。

最後まで記事をご覧いただきまして、ありがとうございました。

2020年7月15日一級建築士