【一級建築士】設計製図の試験『概要』|エスキス・作図・計画の要点等
①一級建築士「設計製図の試験」の概要を知りたい方。
②「設計製図の試験」のエスキス、作図、計画の要点等のイメージをつかみたい方。
こんにちは、建築チャンネルです。
この記事では、一級建築士の「設計製図の試験」の概要について解説したいと思います。
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それでは早速、本題にうつりたいと思います。
「設計製図の試験」の概要
設計製図の試験は、問題文の「設計条件」をもとに「要求図書」を6時間30分で完成させる試験です。
試験では、下記の用紙が配布されます。
【試験で配られる用紙】
・問題用紙:A2サイズ
・下書用紙:A2サイズ
・答案用紙Ⅰ:A2サイズ
・答案用紙Ⅱ:A3サイズ
順番に、これらの用紙の概要や使用法を説明していきます。
問題用紙<課題文の読み取り>
問題用紙から、「設計条件」や「要求図書」などを読み取ります。
平成30年から問題用紙がA3からA2に変更になりました。
それに伴い、問題文の読解量が増えています。
例えば、平成28年の問題文は2400文字程度でしたが、令和元年では4700文字程度と、約2倍に増加しています。
また、平成30年から防火設備等の凡例の記入が必須になりました。
特に、令和元年の試験では「法令への重大な不適合」が一因で、ランクⅢ及びランクⅣに該当してしまう解答が多かったようです。
このように、近年の試験では「法規の採点基準が厳格化」しています。
下書用紙<エスキス>
出典:ura410(ウラシドウ)物語
下書用紙は、エスキスを行うのための用紙です。
エスキスとは、要求図書を作図するための下描きです。
問題文を読んだだけでは、設計条件をまとめられないため、下書用紙にてエスキスを行います。
最終的には、このエスキスをもとに作図や計画の要点等の記述を行います。
答案用紙Ⅰ<要求図書の作図>
出典:独学パスポート研究会
答案用紙Ⅰでは、上図のように要求図書の作図を行います。
令和元年は、平面図3面+断面図+面積表が要求されています。
答案用紙Ⅱ<計画の要点等の記述>
出典:独学パスポート研究会
答案用紙Ⅱでは、上図のように計画の要点等の記述を行います。
令和元年は、イメージ図の記入が必須になりました。
まとめ
ここまで、一級建築士「設計製図の試験」の概要を解説してきました。
この記事の振り返りとして、重要な部分をまとめたいと思います。
①設計製図の試験は、問題文の「設計条件」をもとに「要求図書」を6時間30分で完成させる試験。
②問題用紙から、「設計条件」や「要求図書」などを読み取る。
③近年の試験では「法規の採点基準が厳格化」している。
④下書用紙は、エスキスを行うのための用紙。
⑤エスキスとは、要求図書を作図するための下描きのこと。
⑥答案用紙Ⅰでは、要求図書の作図を行う。
⑦答案用紙Ⅱでは、計画の要点等の記述を行う。
⑧計画の要点等のイメージ図の記入が必須になった。
この記事が、これから資格取得を目指す方にとって、少しでもお役に立てば幸いです。
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最後まで記事をご覧いただきまして、ありがとうございました。